2008年3月6日木曜日

第九回 -天皇をめぐる神話 その三-

やがて、芦原中国平定を受けて、アマテラスの孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が、葦原中国の統治のため日向の高千穂(たかちほ)の峰に降臨する。これが天孫降臨の神話である。日向は今の宮崎県だが、広く九州全体を指すとも考えられる。

日向では、ニニギが山の神の娘であるコノハナサクヤヒメ(木花之佐久夜毘売)と結婚し、二人の男の神を産む。それが、海の獲物をとるのが得意なウミサチヒコ(海幸彦)と、山の獲物をとるのが得意なヤマサチヒコ(山幸彦)だ。

山幸彦は兄の海幸彦と猟具をとりかえて魚を釣りに出たが、釣針を失い、兄に責められる。山幸彦は釣針を探し求めるためにシオツチノカミ(塩椎神)の教えにより海宮(龍宮)に赴く。そこで、海神(豊玉彦)の娘・トヨタマヒメ(豊玉媛)と結婚し、釣針と塩盈珠(しおみちのたま)・鹽乾珠(しおひのたま)を得て兄を降伏させた。

山幸彦と豊玉媛の子がウガヤフキアエズノミコト( 鵜葺草葺不合命 )で、この神が海神の娘・タマヨリヒメ(玉依)姫と結婚して四人の神を生んだ。その末の子が初代天皇の神武天皇である。

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